キュッという
音とともに止まった
自転車
思った通り
着いたその場所は
2人でよく来た
丘の上だった
自転車から降りて
草むらの方に
ここから見る夜景は
本当に綺麗だ
何回来ても
見飽きることはない
初めて
隼人とちゃんと
話たこの場所
思い起こせば
あたしの恋が
始まったのは
この場所だったのかも
なんて
今さらこじつけかな
そっと腰を下ろした
あたしの隣に
隼人も座りこむ
決して
遠くはないその
距離から
体温が伝わって
くるよぅで
あたしの心臓は
相変わらず
尋常じゃないくらい
早くなっている
連れて来られたは
良いものの
黙ったまま
口を開かない隼人
凄く寒い
だけど何故か
なんだか凄く
温かい

