Milk teA KiiS


もぅすぐ家に
つくというとき

角を曲がって
すぐの電柱

その側に
自転車と共に
誰か立っている
のが見えた

俯いているから
顔なんか
わからないけど

見なくても分かる

特徴的な金髪に
映える赤いマフラー

隼人だ

気付いた瞬間
顔にありったけの
熱が集まって
くる気がした

熱い

いや寒いんだけどね

なんでこんなとこに
こんな時間に
いるんだろぅ

あたしは
足を止めたまま

隼人に声をかけて
近づくことも

見ないふりして
通り過ぎることも
出来ずにいた

マフラー
してくれてたんだ

そぅ思ったら
自然に頬が緩む

単純だななんて

心の中の自分が
嘲笑った気がする

心臓が早い
顔が熱い

声...かけなきゃ
なのかな?