『終わったん
じゃない?』
「ぽいね~」
『行く?』
「うん」
ポテチの袋を
片付け
鞄を手に
下駄箱に向かう
明日の授業は
サボろぅかとか
あの先生は
本当嫌いだとか
そんなくだらない
会話をしながら
最後の
階段を下りたら
調度透悟を発見した
「透悟!」
「お~待たせたな」
2人の邪魔する気は
さらさらないから
『じゃ.また明日』
とだけ言って
1人靴を変えたら
玄関を出た
「紗羅!」
『ん?』
でかい声で叫ばれ
たから振り返ったら
「ありがとね」
と手を振る
舞奈海がいた
軽く手を振って
前に向き直る
マフラーをしてても
やっぱ外は寒いや
顔に当たる風は
冬特有の冷気
今日の夕食は
温かいものでも
作ろうか

