深く吸って
吐き出した声は
体育館によく響いた
歌い終わってしまえば
あっという間
楽器の音も
鳴りやんだと思えば
拍手の嵐が
待っていた
嬉し過ぎる
あたしが作った
でたらめな曲で
こんなにも
たくさんの人が
拍手を送って
くれるなんて
何か届けば良い
聞いてくれる
全ての人に
そぅ思いながら
書き上げる歌詞を
こんな場所で
披露したこと
さっきまで
後悔でいっぱい
だった
でもこんなに
暖かい人たちに
受け入れてもらえて
後悔は喜びと
達成感に
変わっていく
感激して
きっと今のあたし
顔赤い
無事終了したことに
安心して
ステージ裏についても
しばらく
パイプ椅子から
身動きが取れなかった
余韻に浸る
熱い体さえ
心地よくて
感激で騒ぐ舞奈海の
気持ちもよく分かる
本当に
メンバーに感謝だ

