Milk teA KiiS


学校に辿り着いたら
既に昼休みも
終わっていて

いっそのこと
休めば良かった
とか思ったりした

そぅすれば
今だに隣で
1人喋り続けてる
こいつにも
出逢わなくて
すんだのに

結局こいつは
勝手に自己紹介を
始めて

血液型はAで
誕生日はいつで
バスケが好きで

そんなことを
喋りまくってる

興味のかけらも
ない話だった

合間に

何型?だとか
誕生日は?とか
何が好き?とか

聞いてこなきゃ
黙ってるだけで
らくなのに

聞いてくるから
厄介で

いちいち答える
空気を出すこいつの
ペースに
まんまとはめられた

あたしらしく
ないなと
下駄箱で靴を
変えながら
1人苦笑してしまう

「教室隣しょ?」

まだ着いてくる
気なんですか...

うんざりし過ぎて
なんか疲れて

タバコが吸いたく
なったから
あたしは金髪頭に
答えもせず
屋上に続く階段に
足をかけた