Milk teA KiiS


体育館に移動して
裏で衣装に着替え
たら化粧

バンドの前に
あたしと舞奈海は
ダンスを控えてる

まぁこっちは
だいぶ前に
完成してるから
あまり心配は
していない

髪をいじるあたし
の後ろで
懸命に最後の練習を
してる舞奈海

『大丈夫?』

「無理~」

鏡ごしにそぅ
聞けばなんとも
情けない声が
返ってきた

「めちゃくちゃ
緊張してんだけど!」

『大丈夫だよ
たいして人来ない
だろぅし』

「そぅ言って
去年も紗羅目当ての
他校生とかい~っぱい
来てたじゃん」

『そぅだっけ?』

「そぅです~」

邪魔にならない程度に
髪を整え
舞奈海に向き直る

『ま.失敗しても
良いじゃん?
楽しけりゃ』

そぅ笑えば
舞奈海もつられて
笑顔になった