Milk teA KiiS


泣くだけ泣いて
やっと涙が
引いた頃

隼人の腕から
解放された

きっと
今のあたし
すごい悲惨な
顔してるな

絶対目赤いし
化粧崩れてるし

それでも
顔を上げたら
優しく微笑む隼人が
いたから
あたしも自然に
笑っていた

「目冷やす?」

『ううん
大丈夫』

「じゃぁ
うまい飯作って
やるよ」

そぅ言った隼人は
立ち上がって
お店の奥に
消えて行った