泣くだけ泣いて やっと涙が 引いた頃 隼人の腕から 解放された きっと 今のあたし すごい悲惨な 顔してるな 絶対目赤いし 化粧崩れてるし それでも 顔を上げたら 優しく微笑む隼人が いたから あたしも自然に 笑っていた 「目冷やす?」 『ううん 大丈夫』 「じゃぁ うまい飯作って やるよ」 そぅ言った隼人は 立ち上がって お店の奥に 消えて行った