「どぅだった?」
静かに優しく
そぅ問いかけて
きた隼人
白い煙りを
吐き出しながら
1呼吸おいて
『変わったと思った』
そぅ答えた
「話は終わった?」
『うん』
「そっか」
心配してくれてた
んだろぅ
その優しさが
やけに嬉しかった
暫しの沈黙の後
口を開いたのは
あたしの方
『お父さんがね』
「うん?」
『あたしと妹を
引き取りたいって』
用事はそれだった
みたい
と言って苦笑
話つもりは
無かったけど
聞いてもらえるなら
聞いてほしくて
矛盾してる
それでも
溜め込むにはもぅ
いっぱいで
気が緩めば
涙さえ出そうだから
話題を探した
話ていれば
落ち着くだろぅと
思ったから

