Milk teA KiiS


時間にしたら
僅か5分ほど
だと思う

でもその雰囲気に
なんか変に緊張
していたあたしは

そわそわしてて
落ち着かなかった

そんな中

隼人は多分
コックさんの
制服なんだろぅ

細身の黒のパンツに
ワイシャツという
格好で姿を
現した

学ランと差はない
その格好なのに

着方の問題なのか
やたら清潔に
爽やかに見える

金髪も映えるし
背が高いせいか
高2には見えない

立派なコックと
言っても良いと思う

だから隼人が
話かけてくるまで

勝手に1人
緊張が解けずにいた

「良かった
来てくれて」

あたしが
迷ったあげく
我慢したタバコに

呆気なく火をつけ
吸い始める隼人

なんだ
ここ喫煙なんだ

「そんな緊張しなく
ても良いよ」


『普通するでしょ.
何この広さ.
この綺麗さ.
高級過ぎでしょ』

「そぅ?
普通だよ」

タバコを吸う隼人が
やけに大人びて
見えるのは

あたしの目の
錯覚かな

今日のあたし
なんか変だ