Milk teA KiiS


「やっと行った..
積極的な子は
嫌いじゃないけど
あそこまでいくと
考えもんだよな?」

同意を求めてるのか
そぅじゃないのか

小さくなっていく
女の子の背を
眺めながら
金髪頭は小さく
溜め息をこぼした

チラっと横顔を
見ると何とも
言えない表情を
していたが

あたしは
関係ないと思い
さっきの言葉に
返事をすることも
なく歩みを進めた

「ちょっと滝源さん
置いてくとか
酷くね?」

酷いのは
関係ないあたしを
巻き込んだ
あなたでしょ

せっかく
シカトを決め込んで
歩き始めたのに
彼は小走りで
あたしに追いつくと
隣に並んで歩きだす

「せっかく学校
同じなんだから
一緒に登校しま
せんか?」

おどけるよぅな
からかぅよぅな
その言い方

あぁこいつ
チャラいんだ

さっきの現場で
なんとなく
分かってたけど
改めてそぅ感じる

『あたしいつから
あなたの彼女に
なったの?』

気付けば
あたしの口は
勝手に開いていて
つい文句まで
言ってしまってる

しまった
と思ったときには
既に遅く

彼は突然
足を止めた