「いっらっ
しゃいませ」
入ってすぐお店の人
がでてきて
席に案内される
父の姿は
まだ見えない
というか本当に
来るのだろぅか
落ち着いた店内の
雰囲気に
負けてしまいそぅ
になる
あたしの気持ちには
似合わないくらい
静かに流れる
クラッシックの音楽
会いたい
でも会いたくない
この御に及んで
まだそんなことを
思っている
自分がばからしい
今さら
戻れないのに
落ち着くために
タバコを取り出し
火を着けた
幸いあたしは
外見だけなら
実年齢より上に
見られることが多い
このお店の人も
そぅみたいで
案内してくれた場所も
喫煙席だった
白い煙りは
あたしの気持ちを
沈めるのに
なんのきっかけにも
ならない
迫る時間
お店の扉が開く度
父の姿を探す自分
緊張って言葉が
1番似合う
でもこの緊張感は
あまり良いもの
じゃないみたい
何を話せば良いのか
どんな言葉を
選べば良いのか
ここに来ても
気持ちの整理は
全くつかない

