『隼人』
「ん~?」
あたしは隼人の
顔は見ずに
名前を呼んだ
隼人は隣で
横になって携帯を
いじっているが
パタンと携帯を
閉じる音と共に
「どぅしたぁ?」
と聞いてきた
やっぱり
気づいてるかな...
『一昨日さ』
「一昨日?」
『電話くれた日』
「うん」
『...』
それだけ言って
あたしは次の言葉が
出なくなってしまぅ
こんな話
今話のはおかしい
んじゃないかな
第一
あたし暗過ぎる
やめよぅかな
『やっぱな..』
「あの日なんとなく
紗罹ちゃんが
起きてる気がして
電話したんだ」
なんでもない
そぅ言おうとした
あたしを阻止して
隼人が話出した
多分あたしが
話やすいように
言葉を繋げて
くれている
「なんかあった
気がして」

