Milk teA KiiS


2日間は
あっという間に
過ぎていった

今日は体育祭

朝から花火の音に
近いものが
打ち上げられている

全く
お祭り並に
うるさいわ

あたしも委員会の
仕事があるため
朝からバタバタと
グランドを
走り回っている

ある意味
出場するより
疲れる

進行は順調で
午前の競技は
全て終了

昼休みになり
生徒はそれぞれ
好きな場所で
昼食を取る
ことになっている

あたしや舞奈海
透牾と隼人は
結局屋上に
集まった

舞奈海は今日のために
朝早く起きて
苦手な料理を頑張り
お弁当を
作ってきたらしい

透牾のためにと
さっき自慢気に
広げていた

珍し過ぎて

明日雨でも降る
んじゃない?

なんて透牾に
言われた舞奈海は
軽く拗ねながらも
今は仲良く
そのお弁当を
食べてるだろぅ

あたしと隼人は
邪魔しちゃ悪いと
タンクの上に

さすがのあたしも
今日はちゃんと
お弁当を作ってきた

小さめのお弁当箱を
広げると

「うまそ~」

と横から手が
伸びてきて
あっという間に
卵焼きを持っていく

『なにしてんの』

「うまいよコレ」

『勝手につまむな』

「もぅ1こ~」

と伸びてきた手は
軽く叩いたあたし
の手に止められた