その後も
手紙のことなんか
すっかり忘れ
部屋に戻って
一息ついたのは
夜11時を
回ったときだった
お風呂上がりで
まだ暖かい体が
眠気を誘う
ベッドに横に
なりながら
タバコを吸おうと
起き上がったとき
灰皿の横に
夕方見つけた
手紙を発見した
そこでよぅやく
読まなきゃ
なんて思って
手紙を手に取った
シンプルな封筒は
いかにも
女性からって感じで
全く心当たりがない
あたしからしたら
多少不気味だ
タバコに火を
つけてから
封を切った
白い紙を
広げてみて
危うくタバコが
口から落ちるほど
びっくりした
のと同時に
自分の心臓が
脈打つのを感じる
読まない方が良い
脳はそぅ指令を
出しているが
あたしの目は
並べられた文字に
釘付けになる
その手紙を
送ってきたのは
5年前に別れた
紛れもない
自分の父だ

