「ありがとう
ございました
なんかすいません」
早口でそぅ
まくし立てた
女の子は
足速に屋上を
去って行った
ってかさ
あたしたち
出るに出れなくない?
と思ってたのは
あたしだけみたいで
女の子が走ってく
音が聞こえなくなると
舞奈海は何事も
無かったよぅに
普通に隼人に
近寄ってく
いや明らか
バレるよね
「あれ?舞奈海ちゃん
いたんだ?」
「うん.
聞こえちゃった」
聞こえちゃったって
聞いちゃったの
間違いでしょ
出るタイミングを
完全に逃した
あたしは
1人まだ給水タンク
の裏だ
「紗罹~
早く出てきなよ」
相変わらず
舞奈海は空気読めない
出来たら
隼人を屋上から
追いだしてから
あたしを呼んで
欲しい
覗いてしまった
後ろめたさが
なかなかあたしを
日のあたる場所に
行かせてくれない
「紗罹ちゃんも
いたの?」
驚く隼人の声
今しかないか~
ため息1つ
影から姿を
現した
『なんか聞いちゃった
ごめん』
自分の日本語
間違ってるな~
なんて思いながら
とりあえず
謝った
でも隼人は
全く気にしてない
みたいで笑ってた

