だから誰にも
話無かったのに
舞奈海にだって
夢はないって
言い切ってたし
透牾だって知らない
なのになんで
こいつは
当たり前って顔して
なんで
知ってるの?
『なんで...』
隠してた気持ちを
見透かされ
動揺しちゃって
つい気持ちを口に
してしまった
「紗罹ちゃん
見てたらわかるよ.
なりたいんだろ?
歌手とかダンサー
みたいなのに」
当たり前みたいな
顔しないでよ
なりたいなんて
思ってない
『好きなだけ
別にそんなものに
興味ない』
気付いたときには
口から出まかせ
気づかれたくなくて
嘘をついた
こんな本当に
夢みたいな話
プロになれるほど
技術もないのに
まだケーキ屋さん
になりたい
みたいな夢の方が
現実味がある
「素直じゃね~な
本当」
呆れてるのか
と顔を上げたら
優しく笑う
隼人の視線と
ぶつかった

