昼間の海岸より
随分人が減った
帰り支度をしてる
家族や
寄り添いながら
散歩をしている
カップルらしき男女
どの人も
遊び疲れたって顔して
たまに夕日に目を
向けている
空は茜色で
良い感じに雲が
浮いてて
ここだけどこか
遠い国にでも
来たかのよぅだ
携帯も部屋に
置いてきて
しまったから
夕日が少しづつ
沈むことで
時の流れを感じられた
走り回ってばかりの
2週間
来たばかりの日に
隼人は知らない人
と喧嘩するし
まぁあたしの
せいだけど
迷子見つけちゃうし
その帰りに
変なもの見ちゃって
1人落ちちゃって
隼人に
慰められたり
バイト以外にも
いろいろあって
心底疲れたけど
心底楽しかった
潮風が髪を撫でる
顔に纏わり付く髪が
少し邪魔に感じた
そんな時
ふと感じた
後ろに人の気配

