Milk teA KiiS


「紗罹ちゃん
これ運んで~」

『は-い』

「舞奈海ちゃん
こっち手伝って~」

「はいは-い」

店は今日も
相変わらず
忙しい

ってかいつもの
倍忙しい

店長まで借り出して
たまに回らなくなって
隼人や透牾が
出てきたりして

休憩もろくに取らず
営業終了の
時間になった

店の片付けまで
手伝って
全部終わったとき

店長から
それぞれバイト代
の入った袋を
わたされる

なんだか
ちょっとした
達成感

御礼を言って
海の家を後にした

たった2週間だけど
本当にあっという間で

楽しかったことしか
覚えてないや

ペンションに戻って
荷物の整理も
終わった

透牾の両親が
来るまでまだ
時間があるみたいで

舞奈海は透牾と
一緒にいる

邪魔しちゃ悪いし
最後くらい
ゆっくり2人に
してあげたい

あたしは
1人ペンションから
出て夕日が沈む
海辺にいた