Milk teA KiiS


それからの1週間も
あっという間に
過ぎていった

バイトが1日の
大半を締めていたが
それはそれで
充実していて

働くのも
悪くないなって
思えた

バイトという行為
自体は初めてでは
ないにしろ

さすがに海で働く
のは体力がいる

あれだけ気にしてた
白肌も
心無しかほんの少し
小麦色になった
よぅな気もしなくない

舞奈海はすっかり
日に焼けて
透牾はますます
黒くなった

隼人だけは
白いまんま
焼けない肌らしい
全く羨ましい

バイトの曖昧をぬって
遊んだりも出来た

花火もやったし
店長にもらった
スイカで
スイカ割りもした

海にも入れたしね

そんなこんなで
今日がバイト最終日

そして
それが終わったら
透牾の両親が
迎えに来てくれる

だからペンション
に泊まるのも
おしまい

2週間も
一緒にいたせいか
帰るって言われると
少し寂しい

ここに来るの
嫌がってたはずなのに

来ちゃったら
帰りたく
なくなるんだから

なんとも
身勝手な話だ