言葉だけの会話なら
なんとでも
返せるのに
いつものあたしなら
ありがとうって
笑顔で
舞奈海たちの前なら
何言ってんのって
ふざけて
でもなぜか
こいつの前だと
どっちも出来ない
ってぃうか
しちゃいけない
気がして
何もかも
見透かしてるよぅな
瞳が怖くて
ただ黙っているしか
出来ない
「何も聞かないから
だけど何かあったなら
なんでも話てよ」
そぅ自己完結した
隼人は
また優しく笑う
結局あたし
タバコ吸うのも
忘れて
1言も言ってない
短くなった
タバコを灰皿に
押し付ける
ジュって音がして
煙りが消えた
あたしらしくない
滝源 紗罹
らしくないじゃん
それでも
なんか心のどっかが
安心した気がした
嬉しいよぅな
それでいて怖いよぅな

