「コレ差し入れ」
差し出された
袋の中身は
チョコやクッキー
などのお菓子類
あとコンビニで
売ってるケーキや
ヨーグルトまで
「何が良いか
分かんなかったから
適当に買ってきた」
そぅ言いながら
袋を机に置き
ソファーに
座り込む
『それはど-も
ってかなんで自分の
部屋戻んないの』
隼人の向かえに
座りながら
オレンジジュースの
蓋をあける
渇いた喉には
少し刺激がある
酸味が口に
広がった
「紗罹ちゃん
分かってないな~」
なにを?
「今舞奈海ちゃん
あっちに
いるんでしょ?」
そこまで言われて
そぅ言えばと
思い出す
まだ戻ってきて
いない舞奈海は
おそらく
男部屋だ
2人の邪魔は
出来ないって
話か
あたしは
隼人の言葉は
シカトして
隼人が買ってきた
物を物色し始めた
袋の中は
何故か全部
あたしの好きな物
ばかり
「紗罹ちゃん
このチョコ
好きでしょ?」
あたしがふと
手に取ったチョコは
最近売り出された
ばかりの新作
ここ最近
学校じゃ毎日
持ち歩くほど
ハマってるものの
1つ
『なんで知ってんの』
言いながらも
パッケージを開けて
1つ口に入れた
甘い甘い味が
舌全体に広がり
さっきまで
考えてたことを
忘れさせてくれる
気がした

