Milk teA KiiS


「紗罹ちゃんいる?」

調度お風呂から出たら
ノックも無しに
入ってきた隼人に
出くわした

『...何やってんの
あんた』

「あ.いや.ごめん!」

バタンと勢いよく
扉を閉めて
逃げた隼人

そりゃそぅだ

あたし今
バスタオル1枚の
格好だし

別にタオル巻いてる
から良いんだけど

普通ノックくらい
するでしょ?

本当
紳士なんだか
紳士じゃないんだか

感じんなとこで
抜けてんだから
狙ってんじゃないか
とさえ思ってしまう

『入って良いよ』

スエットに着替え
オレンジジュースを
手にしてから
今だ扉の向こうに
いるであろぅ人物に
声をかけた

そっと扉を開いたのは
案の定隼人で

「本当ごめん!
風呂上がりだとは
思わなかった」

なんて
入って来てそぅそぅ
勢い余って
謝るんだから
こっちが笑ってしまぅ

『別に
ってかなんか用?』

そぅ答えたあたしに
顔を上げた隼人は
思い出したかの
よぅにコンビニの袋
をあたしの前に
差し出した