正直
結構動揺した
それでも
自分の感情を
隠すのは
あたしの得意分野だ
その後も
何事も無かったかの
よぅにバイトを終え
ペンションに帰った
夜9時
舞奈海は透牾の
部屋に出向いていて
隼人は
さっきコンビニに
行くとペンション
から出て行った
1人にしては
広過ぎる部屋の
窓際に座り
タバコ片手に
今日海で見たことを
思い出す
見間違いで
あって欲しい
そぅ思いながらも
どこかで
納得してる
自分がいる
父が出て行って
早5年
自分の成長なんか
分からないけど
確かに時間は
流れているらしく
今日僅かに見た
父らしき人は
あたしが知っている
父より随分
老けた気がする
それでも
やっぱりなんとなく
父の面影は
残っていて
何より
その横顔は
とても楽しそぅだった
海に向かって
白い煙りを吐き出せば
なんか少し
落ち着いた気がする

