「おーい圭介、わかったかぁ?」

部屋で待っていたのはにくったらしい笑顔の陽一だった。
窓からさす太陽の光が陽一の茶髪をより明るく見せた。

陽一の茶髪だけならいいものを、床にちらかる見たくもない本やゴミなども強調させているようだった。

「ごめんわっかんねー。」
「お、珍しいなぁ!圭介にも分からない問題があるなんて。えっと答えはねー」
「ちょっと待った!」

答えを言おうとする陽一を圭介は大声で止めた。

陽一がその声に驚き、目を丸くしてこっちを見る。

「絶対解くから、答えは言うなよ。」

陽一は少し笑ってパソコンの画面に目を戻した。

圭介は頭を抱えながら、ベッドに腰掛ける。どうしてもわからない・・・。

すると、陽一が声を上げた。

「おい、みてみろよ!面白そうなトランプの大会があるぞ?」

圭介はベッドから腰をあげ、陽一の覗くパソコンの画面を見た。

『最高賞金4億円!誰でも参加できるトランプゲーム”Old maid”』