普段の私はどちらかというと口数が少ない方だけれど、どういうわけか彼女といる時はとてもおしゃべりになってしまうのだ。

そして私達はいつの間にかメール交換をし、いつの間にかたまに食事に行ったりするような仲になっていた。

「ちょっと待っててね。今片付けてお店閉めちゃうから」

そう言うとナオは釣り銭を数えたり、お店の照明を一つ一つ消して、閉店の準備をし始めた。
私はぼーっとそれを見ていた。
ナオのお店は本当にかわいい。
輸入雑貨やレトロポップっていうのかな、そんな感じの雑貨を扱っている。それがとてもセンスよく陳列されている。
私はナオのお店にいると幸せな気分になれるのだ。

「お待たせ~遅くなっちゃったね、ごめん」

ナオが店のシャッターを閉めながら言った。

「ご飯でも食べにいこっか」
「うん!」