「だ、大丈夫だよ!」

「大丈夫じゃないよ。バイ菌入ったらどうすんの?」

「わかった!自分でやるから…」

「あぁ…」

必死で手を振りほどこうとする真菜に少し驚きながら

俺は床に散らばった破片たちを片付け始めた

「これって…」

真菜が大切に使っていたマグカップ…

「ありがとう。あと、ごめんね。
せっかくお兄ちゃんに買ってもらったマグカップだったのに…」

「そんな悲しそうな顔すんなよ、また買ってやるから!」

「…ぅん」

本当に大切にしてたから
買い替えるとか
そう言う事じゃないのは分かってたけど…

「じゃ、今から買いに行こう!」

「へ…?」

「晩飯の買い物だってしなきゃいけないしさ。1日買い物でもするか!」

「…本当?」

「あぁ!マグカップでもなんでも買ってやるぞ。」

「やったー!」


買い替えるとか
そう言う事じゃなく無かったのか!!


厳禁なヤツ…。