『未来って本当、バカだよね』

「はっ?」


バカなのはずーっと前から知っているけど、今は関係ないんじゃ。

改まって言われると、多少なりとも落ち込んじゃうんですけど。


『未来の奴まだかな〜なんて、登坂さん待ってるんじゃない?』

「・・・・!」


確かにさっき、下の駐車場に車が入ってきた音がしたけど。

でも今日は誘われていないし・・・・って、違うっ!!


『私の話は今度またゆっくり聞いてよ。あ、そうそう!勝負下着、履いて行くのよ〜♪』

「・・・・!!」


バカ小百合っ!!

そんなの持っているわけない・・・・って、これも違うしっ!!


『あはは〜。未来にはないか、そういうの。冬休みに選んであげるからさ、楽しみに待っててよ。じゃ〜ね〜!!』


ぷちっ。

ツー、ツー、ツー・・・・。


「こ、こらぁーーーっ!!」


やっと何か言葉が出たと思えば、小百合に電話を切られたあとで。

待っているとか勝負下着とか、言いたいことだけ言ってさっさと逃げられちゃった・・・・。