『冬休みにはまた未来に会いに行くからさ、紹介しなよ? あんたのカ・レ・シ♪』

「うん!!」


そして、冬休みにはまた小百合が会いに来てくれるみたいで。

まだ少し先の話だけど、冬は寒いからあんまり好きじゃないけど。

今年はすごく待ち遠しい。


『っていうかさー・・・・?』

「ん?」

『未来が恋してるからかどうかは分からないんだけど、私にも好きな人ができたかも』

「・・・・えっ!? 本当!?」

『うん・・・・』


そしてそして、なんと小百合にも恋の動きがあったみたいで、聞いたところによると、あたしと同じ片想いらしい。


『夏に少しだけ見た登坂さんとは雲泥の差の容姿で、体型も私の好みじゃないけどさ・・・・』

「うん!!」


しかも、小百合が好きなタイプでもないらしい。

“冴えない顔したぽっちゃり君なんだよね”って、小百合は恥ずかしそうに電話口で笑った。


『でもいい奴でさー、アイツ』

「うんうん!!」

『好き・・・・なんだなー。参っちゃったよ、私』

「へぇ〜」