◇未来side.*:・゚



「───と、こういう感じでおつき合いすることになりました」

『やったじゃん未来!! 未来が元カノに勝った〜!!』

「もぅ、小百合ってば。勝負じゃないでしょ、こういうのは」

『まぁまぁ。おめでとう!!』

「ありがとう!!」


あれから数日。

遅くなったけど、小百合には全部を話して祝福の言葉をもらった。

こうして“おめでとう!!”と言ってもらうと、そのぶんだけ実感が湧いてくるのが不思議。


『なんで私に相談してくれなかったのよ。ホントに未来は・・・・。親友だと思ってたのは私だけかぁ』

「違うよっ!小百合だって忙しいし、あたしの話で迷惑はかけられないと思って・・・・。その、本当にごめん。ごめん、ね?」


モッサ君とそういう関係になったくだりでは、前に思った通り怒られちゃったけど。

でも・・・・。


『仕方ないなぁ、もぅ〜。ま、ちゃんとハッピーエンドになってくれたから許すけどっ』

「ありがと、小百合」


最後には、呆れた声だったけど喜んでくれた。