もう限界だ。
そう思ったのが今日。
どこまでも情けない俺は、長澤の痛々しい姿を毎日目にしていても行動には移せず・・・・。
やっぱり俺じゃないほうがいいんじゃないか、そう弱気になる自分もいて。
結局、覚悟が決まったのが今日になってしまった、というわけだ。
「でもな・・・・」
俺は1人、仕事も放り投げてパソコンの前で頭を抱えた。
長澤は相変わらず俺を避け続けていて、まともに話を聞いてくれそうな雰囲気にない。
どうやったら長澤と2人きりになれるんだ・・・・。
その手段が見つからなかった。
そんなとき、店長の世間話によってチャンスが巡ってきた。
「長澤さん、どこか具合が悪いとかって聞いてるか?」
「・・・・いえ」
「そうか」
一瞬“長澤”に反応してしまう。
その反応に“何か変だな”と勘づかれなかったかと内心焦ったが、店長はそう言って顎を撫でただけだった。
「いやな、さっき休憩室の前を通りすぎたんだが・・・・長澤さん、瀕死のカエルみたいだったから」


