「でも、こうなったら仕方ありません。さっきも言ったでしょ? あとは登坂さん次第なんです!」
高ぶった気持ちを落ち着けようとハァッ!と強く息を吐いた梅村綾は、椅子に座り直して言う。
「だが・・・・」
「何ですか? これで何もしなかったら本物のヘタレですよ!今度こそ大嫌いになります!」
また感情が高ぶりはじめた梅村綾は、俺の言葉を無視して痛いところを突いてくる。
ヘタレなのも分かっているし、嫌われているのも百も承知。
でも・・・・。
「いや、そうじゃなくて」
「何ですか?」
「さっきも言っていたが、モッサも動いているってどういうことなんだ? それがよく分からないんだが・・・・。説明を頼むよ」
梅村綾が長澤のために何かしたいという気持ちはよく分かった。
けれど、モッサが俺と長澤の間を取り持つことに協力なんてするのだろうか。
長澤1人のためならまだしも、俺まで・・・・というのは考えにくい。
考えがあってのことならいいが、無理をさせているんじゃないかと思うと、なかなか・・・・。


