にこやかにキツいことを言う彼女に、俺は“あぁ、やっぱり・・・・”と思うしかなかった。
2回も傷つけてしまったんだ、謝っても許してもらえないだろう。
そうして返事もできずにいると、梅村綾は俺に近づいてきて、隣の椅子に腰掛けた。
そして、でも、と言う。
「未来さんは綾のことをすごくかわいがってくれて。登坂さんも知ってるでしょ? 綾の噂話のことでも守ろうとしてくれて。自分のことだけでも辛いのに、綾のためにいろいろしてくれたんです」
俺は黙って頷く。
そこで俺は、今さらながらいつの間にか丸く収まっていた噂話に長澤も絡んでいたことを知った。
俺が何もできないでいたときも、長澤は頑張っていたのか・・・・。
力になれなくてごめん。
「だからね、登坂さん!」
ずいっと顔を近づけられる。
ものすごい迫力で、思わず仰け反ってしまった。
「登坂さんは嫌いだけど、大好きな未来さんのために綾は一肌脱ぎました。モッサ君も動いてくれてます。あとは登坂さん次第!」
「・・・・俺次第?」
「そう!」


