「あれは・・・・ほら、さっき言ったじゃない。ぼーっとしてたの!」
「そんなに一生懸命言わなくたって分かったから。長澤、マジでずっとぼーっとしてたし」
必死で弁解するあたしを見て笑ったモッサ君は、楽しそうにお通しの生キャベツを頬ばる。
そして、口をモグモグさせながらメニューを開き、指でドリンクメニューをトントンと叩く。
“どれを飲むか決めて”ということのようだった。
メニューを受け取ったあたしは、軽そうなお酒はないかと探した。
日本酒や焼酎の種類も多く、あたしが飲めるのはカシスオレンジ、カルーアミルク、梅酒なんかが限度のようで。
「じゃあ、カシスオレンジで」
「オッケー。なんとなくそれかなと思ってた」
モッサ君は笑う。
「んじゃ、料理は?」
「う〜ん・・・・」
メニューをパラパラめくる。
「とりあえず、シーザーサラダとポテトフライかな」
「フッ。長澤に限らず、女の子はサラダと芋が好きなのな」
・・・・なんだかよく分からないけどケタケタ笑われてしまった。


