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そうしている間に、時間だけが足早に過ぎ去っていった。
もうすぐ9月も終わる。
あれから麻紀からの連絡はなく、俺のほうからもしなかった。
歩美から“別れた”というメールあったが、それも返していない。
麻紀のこと、親友の歩美には話しているのだろう。
俺の返信が遅いことをいつも怒っていた歩美だったが、その1通だけであとは何も音沙汰はない。
長澤と心配していた梅村綾の噂話に関しては、何がどうなってこうなったのか・・・・。
気がつけば全てが丸く収まっていて、俺の出る幕はなかった。
きっと俺に代わって店長が尽力してくれたのだろう、彼女は今日ものびのびと仕事をしている。
そして長澤は───・・。
あれ以来、まともに目を合わせてくれなくなった。
店内やバックヤードで鉢合わせすると、あからさまに避けられるようにもなった。
それはもちろん、全て俺が悪い。
だから仕方のないこと。
けれど・・・・。


