『あ、でも、ただの夢だからさ!未来や私が変に気を揉んでもどうにかなるもんじゃないし!』
「うん・・・・」
あたしがすごく気にしていると感じたんだと思う、小百合は励ますようにそう言ってくれた。
夢は夢・・・・きっと偶然だよね? きっとそうだよね?
『たまたまだよ。私の勘だとね、登坂さんは未来のことが好き!それも、ものーっすごく!!』
「あはっ・・・・!そうなの?」
『そうだよ〜!!』
こうして落ちたときに手を引っぱってくれる小百合が好き。
思わず笑っちゃった。
『未来は自分の想いを大切に、嘘をつかずに真っすぐでいればいいんだよ。私はいつだって未来の味方。元カノなんかに負けるな!』
「うん。ありがとね、小百合。なんか元気出てきた!」
こうして、たくさん励ましてもらってあたしたちは電話を切った。
小百合のおかげで元気になれたのは言うまでもないこと。
だけど、しばらくするとまた不安の波が押し寄せてきた。
だって、この日もあたしはあの夢を見てしまったんだもの・・・・。


