そうして再び揃った俺たちは、すぐにビーチへ向かうことにした。

俺は、なぜか梅村綾の荷物持ち。

トランクには浮き輪やビーチボールや花火セット・・・・スイカがないだけましかもしれない。


「あとで膨らませてくださいね♪ 綾、あんまり泳げないから」


荷物の多さに驚いていると、空気が抜けたそれらを指差しながら梅村綾が言う。


「だったら泳ぐな」

「えぇ〜っ!なんでですかぁ!!」

「面倒だ」

「ケチ〜!」


その梅村綾とのやり取りを見て、長澤とモッサはクスクス笑う。

すると・・・・。


「じゃあ、モッサ君でいいや。はいこれ。あとで膨らませてね!」

「はっ? 俺!? てか“じゃあ”とか“いいや”ってなんだよ。なかなかキツいね、綾ちゃん・・・・」

「まぁね♪」


無理やり押しつけられたモッサ。

俺じゃなくてよかったと思うのと同時に、腹の底でしめたものだと舌を出す自分がいた。





こうして俺たち4人はビーチへ。

海に反射する太陽の光がキラキラ輝いて綺麗だった。