◆誠治side.*:・゚
「登坂さんは綾の車に乗ってくださいね!運転は任せて、海までばっちり寝てください♪」
「なんでだよ」
「だって寝不足ですよねぇ? さっきからあくびしてたし、目も赤いですよぉ?」
「そんなことはない」
「まぁまぁ、未来さんはモッサ君の車に乗るそうですから、登坂さんは綾と♪ ねっ?」
「・・・・」
そう言うと、梅村綾は自分の車に乗せようと俺の背中を押す。
まだ返事をしていないのにも関わらず、ぐいぐいと強引に。
状況が理解できないまま後部座席に押し込まれると、運転席に回った梅村綾が言う。
「こう見えても綾は安全運転だから大丈夫ですよ♪ 狭いですけど少し横になってください!」
なんなんだ、こいつ。
「どうぞ、どうぞ♪」
俺が見ていることに気づいたのだろう、梅村綾はバックミラー越しにそう言った。
確かに俺は寝不足だ。
でも運転くらいちゃんとできる。
俺の車で海に行くと思っていたから、昨日掃除だってしたんだ。
それなのに・・・・。


