眼差しが優しい?
本当にそうだったのかな。
“ガキだなぁ”の間違いだったんじゃないのかな・・・・。
「こらっ!怒ったりへこんだり、未来は笑えないのか!」
「あ、ごめん・・・・」
すると小百合の鋭い突っ込みが入って、あたしは慌てて作り笑顔。
本当、小百合の言う通り。
登坂さんのこととなると、どうもうまく笑えないみたい。
「いいよ。それだけ真剣に恋してるってことなんだし。もしかしたら、恋って笑うより悩むことのほうが多いかもしれないね」
「うん・・・・」
「とか言う私も、未来にあれこれ言えるような恋は、今のところご無沙汰だけど」
「あは・・・・」
小百合もあたしも苦笑い。
“恋って難しいなぁ・・・・”って、23歳になっても痛感する。
ううん。きっと、いくつになっても恋は難しいんだと思う。
相手を想えば想うほど、気持ちが大きくなればなるほどに・・・・。
でも、それでもやっぱり“恋”って素晴らしい。
好きな人を思う気持ちは、年齢も国も、性別さえ越えるんだから。


