それからあたしたちは、大学院の話や仕事の話を飽きることなく語り合った。
研究とレポートの山で遊びに行く暇がないとか、小百合のお目がねにかなう相手がいないとか。
あたしは、スーパーで起こったエピソードをおもしろおかしく話して聞かせたり。
そうしていると、あっという間に時間が過ぎていった。
「そうだ!未来さ、私に何かお願いがあるって言ってなかった?」
「あっ!」
レストランでお昼ご飯を食べているとき、小百合にそう言われるまで水着のことをすっかり忘れていたくらいで・・・・。
「今度の休みに海に行くことになっちゃって。水着用意しておいてって綾ちゃんに・・・・」
「登坂さんも行くの?」
「うん。モッサ君も」
「モッサ君なんて関係ないよ!綾って子に負けないように、私に水着を選んでほしいわけだ?」
「・・・・うん、まぁ、そんなとこ」
「私に任せて!」
「よ、よろしくお願いします」
と、こんな具合で、午後からは水着を見に行くことになった。
登坂さんが好きそうな水着、あるかな・・・・?


