毎日毎日、暇さえあればそんなことばかりを考えている。
でも、答えは出ない。
どうしたらいいのかも、何をしたらいいのかも・・・・分からない。
分かることは、自分は好きな人に気持ちを伝えることもできない根性無しだということ。
それから、とんでもなく身勝手でやきもち妬きだということ。
「登坂さん。ここの商品の並べ方なんですけど───・・」
「今忙しいから店長に聞いて」
「・・・・はい。すみません」
長澤に聞かれてもこんな具合で、あからさまに避けてしまう。
長澤のすぐ後ろにモッサの影がちらついて、まともに顔を見ることさえできない。
自分がこんなにまで子どもだったなんて思いもしなかった。
もしかしたら、ただ“大人”の格好をしているだけかもしれない。
そんな自分が無性に嫌だった。
「はぁ──・・」
いつもの場所で煙草をふかす。
長澤にもらった8ミリのマイルドセブンと、小さなメモを持って。
ふとパッケージを見ると、残りは3本。もうすぐ煙草がなくなってしまう・・・・。


