そうして小百合とモッサ君に元気をもらったあたしだけど・・・・。
「ねぇねぇ未来さん!登坂さん、ビキニが好きかなぁ? どう思いますぅ?」
「いや・・・・だから、あたしには分かんないよ」
「ケチ〜!一緒に悩んでくれてもいいじゃないですかぁ!」
「だって・・・・」
“登坂さんの好みなんて知らないもん。あたしだって知りたいよ”
・・・・と、こんな具合に撃沈。
あとの言葉を飲み込むあたしをよそに、綾ちゃんは上機嫌で雑誌をパラパラめくる。
もうすぐバイト代が出るから、水着を新調したいんだって。
今はお昼休み。
今日もたまたま綾ちゃんと一緒。
帰ったら小百合に電話しようかな・・・・骨、集めてくれる? って。
「あっ!そうだぁ♪」
今度は何かな、綾ちゃん・・・・。
「はい?」
「未来さんとモッサ君と、綾と登坂さん!4人で海に行きません? きっと楽しいよぉ〜♪」
「・・・・えっ!?」
「いいじゃん、夏なんだもん♪ あ!綾、この水着にするぅ〜」
「・・・・」


