そこに彼は居た。
サラサラのおとなしめのブラウンの髪。
・・・
あれ??
電車で見た人かも・・・
ってか電車で見たよッッ!!
ヤバイ!!
すっごいカッコイイ!!!!!!
「ヤバイね!!杏!!ハンパなくカッコイイ!!!!」
「でしょ?何か美知、黙ってじーっと見てたからダメかと思ったよ」
たしかに見つめすぎてたかも。
うち・・・
「でね、うち、峰岸君のこと電車で見たよー。先輩かと思ったんだけどね」
「まーありゃあ先輩だと思うわな。普通にスーツ着て営業です!!とか言ってたら完璧大人だと思うもん。」
その例えうける!(笑)
ツボったー
「だよね」
「美知はタイプ??」
ツボったあたしを不思議そうに見ながら杏が不意に聞いてきた。
正直、めっちゃタイプ!!
あたし、一目惚れするタイプじゃないけど
一目惚れした・・・
迷わず即答!
「タイプだよっっ!!!杏は?」
杏は少し考え込み、
真剣に話し出した。
「あたしね・・・。峰岸君もいいと思うけど、中田君いるじゃん。中田君の方が好き」
「ってか、あたし中田君の事が好き!!!だから安心しなっ」
スッゴイ驚いた。
真面目に。
中田君は、例の峰岸君と親しげに話しているいかにもスポーツ!!って感じの爽やか(?)
少年。
あたしてきに杏はもっとチャラい感じの人が好きなのかなーとか・・・
勝手に思ってただけだけど。
たしかにカッコイイし、あたしも初めて見た時はイイ人そうとか思ってたし・・・
「そ、そーなの?!!じゃあさ、お互い頑張ろうよっ!恋愛ねっ♪」
「あったりまえ☆」
