あたしは、ドア、ギリギリのところにいて、落とされかけている。

カメラから見えるあたしは、髪は乱れてるし、口にガムテープ貼られて、とても美しい姿とは言えなかった。

ああ、こんな情けない姿見られてたんだ……やだなぁ。

『行くぞ!!』

こうジンの声がして、次の瞬間、あたしの姿はジンの足に蹴飛ばされていた。

『んーっ!!』

あたしのうめき声が響く。