『……テたら、ナニもシない。すぐ二、返してヤるヤロ』 このおかしな喋り方に、あたしは、思わず、 「あっ」 と声をあげると、部屋の中にいた刑事さんがあたしを振り返る。 「どうかしましたか?」 「いえ、これ、あたし犯人に言われたので……」 「犯人の声ですね?」 「はい」 男の刑事さんが何か書類に書き込む。