『あっ、……そうか』

と、レンの声がステレオからしたと同時に少し斜めだったカメラが正常な状態になる。

『俺は戦闘用、こいつは準戦闘用にチューンされているが、能力の一部を制限されている。それを緊急解除してもらいたい』

あの、ジンのいつもの落ち着いた声。

ヨシちゃんは腕を組み少し考えてから、

『あんた達、リッカを守れる?』

かなり険しい顔でカメラを見つめ、それからレンへ首を向けた。