体半分まで海につかる

さすがに真冬の海は冷たい

でもそんなことは関係ない

一歩、また一歩前へ進む

これで楽になれる?

神様はこんな私を許してくれる?

自然に涙がこぼれおちる

まだ流せる涙があったなんて…

もうすぐ足がつかない深さになる

死ぬんだ…私…

そのとき、遠くで犬が吠える音が聞こえた

ふとその方向ほ振り返ると

犬とその飼い主が

私の元へ形相を変えて走ってきている