2人の王子と天然の姫


「翔・・・・ごめんなさい・・・」

「なんで・・・沙羅が謝るんだ??」

俺は首を横にかしげ

沙羅に問いかける。

「翔・・・私、ね・・・」

「ん??」

沙羅は泣きながら俺に言う。

「私・・・知ってたの」

「なにが??」

「翔のお母さん・・・ガンで」

「!!」

「なのに私・・・」

「うん」

俺は沙羅の話を聞く。

沙羅は少しずつ落ち着いてきて

少しだけむせたように咳き込む。