「翔っ」

「おう」

俺に挨拶をする沙羅。

いつもどおりの笑顔に

俺はホッとしていた。



沙羅が家から出て行った瞬間

自己嫌悪に悩まされた。

沙羅の悲しむ顔が見たかったわけじゃない。



ただ少し・・・

沙羅が欲しかった。