「へっ」

そして俺が立てなくなった後

「またなっ弱虫くん」

そういって去っていった。

俺は

何も考えれなかった。



「隼人っっ」

沙羅が俺のところに走ってくる。

「ごめん・・・ごめんね」

「・・・」

俺は答えない。

いや、答えれなかったのが正しかった。

口の中が切れて

血の味が口に広がる。