「なんで沙羅が・・・」

「お前が天宮の幼馴染ってこと
最近知ってな」

「だからっ」

「お前に勝つには天宮をこっちに
おいとけば勝てると思ってな」

「テメっ」

小学6年と3年の会話とは

今では思えないものだった。

それでも俺は

沙羅がその時は大事だった。

今はそれ以上だけど。


「隼人っ」

沙羅が泣きながら俺の名を呼んだ。

俺は

沙羅が向こうにいる以上

なにも手が出せなかった。